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男の産地視察シリーズ =福島の家族~エピローグ=

2016年06月16日 20:30  カテゴリ:お米のこと

男の産地視察シリーズ =福島の家族~エピローグ=

男の産地視察シリーズ =福島の家族~エピローグ=







まいど!

1日の時間の流れを異常に早く感じている

米屋の二代目でございます。

おっかしいなあ。

朝の起床は若い頃より早くなっているのですが。

1日が@いう間に過ぎ去っていきます。


産地視察の2日目。

目が覚めてみると午前4時半。

就寝が2時過ぎていたから2時間強ですか。

二度寝しようにもカーテンのない部屋の窓際

まぶしくてしゃあない(笑)

別のベッドではドライバーをしてくれている板垣さんが

就寝中なので、そーっと階下へ降りて行き

カメラを片手に朝の散策に出かけました。

(猪野さんはすでに居ません)


男の産地視察シリーズ =福島の家族~エピローグ=



無風。

後で聞くと、いつも朝は無風なのだそうです。

奥に見えている山を地元の人は

「宝の山」と呼んでいます。

何故なのかはここでは伏せておきます。


田んぼって「顔」があるんですね。

全然気が付かなかった。

個性があって、水の入り方、出方にも違いがあって。

「同じ生産者でも、田んぼが違えば米も違う。」

とはよく耳にすることですが

そんなことを肌で感じます。

無音の世界に微かな空気の揺らぎを感じて

歩みを先に進めて行くと

男の産地視察シリーズ =福島の家族~エピローグ=




パ~!出た!

1頭の鹿でした。

最近は岡崎でも(一部の地域では)珍しくなくなってきましたが

人間を怖がらないんですね。

5mくらいまでは庭にも入り込んでくるらしいです。

「何もしないって分かっているから」

聞き流したけど、追い払ったりしないんですね。


しばらく歩いてから戻って朝食。

地元の元娘さんたちが地元食材で用意してくださいました。

画はありません。

頂いた飲み物は

オリンピック強化選手に提供される

お米から出来ているもので

飲み終わってから、私と板垣さんでポッカポカ。

暑い!暑い!を連発しながら最終目的地の

福島カトウファームへ移動を開始しました。

(残念ながら別れの涙はありません。)

移動中も興奮していた板垣さん

「すげぇ~っす!俺もあんな50歳になりたい!」

猪野さん49歳なんだけどね。

まあ、猪野さん本人が50歳って言ってるからいいんだけど。



福島県

いろんな思いが交差している県。

日本の中で1番変化していっていると感じる県かもしれません。

いろんな思いは一端他所に置いて。

カーナビだけが頼りの珍道中。

別に珍道中じゃないけど。

私、自分が運転するときは

本当に、呼吸を忘れるくらい・・・

無口なんです(笑)

移動中も板垣さんとはいろんなこと話しました。

音楽CD掛ける訳でもなく。

助手席で大いびきで寝る訳でもなく。

何を話したか忘れたくらい話しました。

(それじゃダメじゃん!春風亭昇太か!)


そして


ほぼ果樹園

そんな福島市の中に所々に存在する田んぼ。

「中通り」と呼ばれている地域。



小さい。

しかも点在。

市内だからなのだろうか?


「こりゃ大変だよ。田植え終わってないはずだわ。」

板垣さんの第一印象。


確かに昨日まで見てきた田んぼと比べると

非効率的なつくりに感じられます。

ただ、見た目だけで判断したり、思い込みで判断したりって、後から

「なるほど~」

の前フリだけにしかならなかったりする場合の方が多いので

そこは感じただけで

「なるほど~」を楽しみにしながら

カトーファームさんに到着しました。



若い生産者さんです。

東京のマイスター会議でお会いして

たくさん、いろんなお話を伺った方です。

末娘の通称Pちゃんとお出迎えしてくれました。

男の産地視察シリーズ =福島の家族~エピローグ=




抱っこしている奥様の後ろに

隠れるように・・・

隠しようのないくまモン的な存在感を醸し出しているのが

ご主人の晃司さん。



この笑顔・・・。

まさに天のつぶ。



カトウファームさんでは

当店で扱っている

【天のつぶ】

という、福島県が長い年月をかけて作り上げた

県オリジナル品種を作っています。



そして、ここでも・・・。

男の産地視察シリーズ =福島の家族~エピローグ=




熱い農業談義!(笑)

「学ぶ」事に関しては

同業種、異業種全く関係ありませんね。

真剣さはガチンコです。


農業って【地域】との繋がりが何より大事でもあり

何より難しい世界です。

地域連携なくして農業はあり得ないんです。

最たるものが水です。

それだけじゃないけど。


様々な問題点を抱えながら、

抱えて合っている者同士だからこそ

同業の絆も強い業界なのだと感じます。


そして、ここまでオープンに話し合っておられるのは

普段着で人と接する板垣さんの人徳なんだと思います。

初対面から垣根を作らないで

自分の持っている物(考え方を含め)

すべてぶつけて行きます。

それは加藤さんも猪野さんもおなじ。

とても丁寧で、人の意見を1度咀嚼してから自分の意見を言うひと。



そんな若い世代を見ていて

とても羨ましく思います。




3か所目の田んぼに手を突っ込み

ハウスや機器材を見せて頂き

精米施設、倉庫も低温化されていて

押さえるところは全て押さえてありました。





見上げる空も

水田に映る空も

みんな繋がっている。


風に吹かれて歩いている心に

小田和正の「ダイジョウブ」が流れていました。



永遠の18歳も頑張らなきゃ!



男の産地視察シリーズ =福島の家族~エピローグ=




お昼を一緒に食べて(私ひとりアルコールを召し上がりましたとさ(^^))

板垣さんには福島駅まで送って頂き

今回の産地視察は終了しました。

オープンにはできない内容を

アナログ日記帳に書き込んで

一歩一歩足跡を残しながら

また明日からの肥やしにします。




【 あとがき 】

二日目の後半になると

板垣さんの元気がなくなってきて。

この時期、米農家さんが二日

自分の田んぼを空けるって

余程の事なんだと

いくら鈍感な私でも分かります。

早く帰りたいんだろうな。



「いいっすよ!自分も勉強したいから」


そんな彼の笑顔に甘えきって勉強させてもらった2日間でした。

ありがとう。

これからもよろしくお願い致します。


【六名米穀店】
25年産米から特別栽培米の取り扱いを拡充致しました。
5Kgからの宅配も行っております。
玄米での販売、店頭での分づき精米も行っております。
詳しくはホームページをご覧ください

株式会社 六名米穀店
愛知県岡崎市六名3丁目4番地11
TEL:(0564)52-7215
定休日:日曜日
営業時間:午前8時~午後7時(配達は午後6時まで)
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